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パソコンやスマホの普及でwebがテレビや新聞、雑誌と同等の宣伝力を持っている現在、オウンドメディアは企業のブランディングや宣伝に欠かせない存在です。
しかし、その一方で「オウンドメディアを行なう意味や目的がいまひとつよく分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
この記事では、オウンドメディアを行なう意味や目的、効果やメリットなどを解説します。
オウンドメディアの定義やメリットを解説
はじめに、オウンドメディアとはどのようなものを指すのか、定義や行なうメリットを解説します。
オウンドメディアとほかのメディアとは、どのような違いがあるのでしょうか?
オウンドメディアの定義
オウンドメディアを一言で説明すると「自社で所有するメディア」です。
自社が運営するwebサイトやECサイト、メールマガジン、ブログから紙のパンフレットなど全てが該当しますが、webマーケティングでは、「自社が運営するブログやメールマガジン」を指します。
日本で「オウンドメディア」が認知されはじめたのは、2010年代のことです。
現在、オウンドメディアはテレビやラジオ、バナーなどの広告を指す「ペイドメディア」や、個人が発信するTwitterやブログ等を指す「アーンドメディア」と併せ、三大メディア(トリプルメディア)といわれています。
オウンドメディアを行なうメリットや効果
かつて、企業や自社が扱う製品の知名度を上げ、顧客の購買意欲を高める主力は広告でした。
しかし、インターネットが身近なものになった現在では、「顧客が自らほしいものの情報を検索し、購入する」流れに変化しています。
ですから、顧客の悩みや要望に寄り添い、求めている情報をオウンドメディアで発信することにより、潜在的な顧客を取り入れることができるのです。
しかも、潜在的な顧客は自分で検索し、選択してオウンドメディアにたどりついたため、広告を見ただけの人よりも、顧客になってくれる可能性は高いでしょう。
また、ライフスタイルや考え方の変化により、インターネットで表示されるあからさまな広告へ忌避感を抱く人が増えたことも、オウンドメディアを行なう意味です。
つまり、同じお金を払うならば、インターネット上に広告を流すよりオウンドメディアを充実させたほうが、見る人によい印象を与えられる可能性が高いのです。
また、広告でもオウンドメディア内に貼れば、コンテンツを読んだ方の購買意欲を高められます。
企業の効果的なPRにも使える
現在は、多くの企業が公式ホームページを開設しています。
しかし、公式ホームページは「不特定多数」の方に向けての宣伝なので、記載することも「自社の理念」や「製品の概要」など当たり障りのないものになります。
しかし、オウンドメディアは自由度が高いため、企業や製品により親しみを持てるコンテンツを掲載すれば、潜在顧客への効果的なPRにもなるでしょう。
企業に親近感を持ってもらえればそれは好印象へと変わり、結果的に購買意欲へと繋がります。
オウンドメディアの3つの目的
オウンドメディアは成功すれば、それ自体が企業や製品を宣伝する優良なコンテンツとなります。
オウンドメディアが成功するかどうかは、「何を目的として行なうか」を明確にすることが重要です。
ここでは、オウンドメディアを行なう主な目的を3つご紹介します。
「オウンドメディアを起ち上げたいが、どの方向で作っていいか分からない」という方は参考にしてください。
ブランディング
ブランディングとは、企業や商品のイメージを印象づけることです。
たとえば、食品会社なら「健康促進」「食育にも効果的」といったイメージを自社製品に印象づけてもらえれば、製品の価値もアップできます。
「自社製品を使った簡単レシピ」や「原材料の秘密」など、思わず読んで見たくなるようなコンテンツをオウンドメディアで発信すれば、企業のブランディングもできるでしょう。
オウンドメディアで企業や自社製品をブランディングしたい場合、マーケディングとの協力が大切です。
自社製品がどんな年代、性別に需要があるかなどを確認した上でそれに当てはまるコンテンツを作れば、SNSや口コミで評判が広がり、会社や製品の知名度も高まることでしょう。
ナーチャリング
ナーチャリングとは、見込み客を育成して顧客へ繋げるアプローチのことです。
オウンドメディアでナーチャリングを行なう場合、見込み客が興味を引きそうなコンテンツを用意し、最後に自社製品の資料請求やメルマガ登録、ECサイトへのリンクをはるなどするといいでしょう。
コンテンツを読んで企業やその会社の製品に興味を持った方を、スムーズに次のリアクションへと誘導できます。
企業のホームページにも資料請求やメルマガ登録のリンクが張られているケースもありますが、オウンドメディアのほうがより効果的な集客が可能です。
採用
近年は労働人口の減少などにより、優秀な人材の確保にどの企業も苦労しています。
現在は、就職活動もインターネットが主流です。
オウンドメディアで、自社で働く人の声や自社の福利厚生、企業の目指すべき目標などをコンテンツ化しておけば、採用のミスマッチを防ぎ、潜在層へ呼びかけることができるでしょう。
たとえば、大学1~2年生が就職を目的としたオウンドメディアにアクセスすれば、その企業への興味が湧き、結果的に就職に繋がることもあります。
BtoCのオウンドメディアの成功事例
最後に、BtoCのオウンドメディアで成功事例を2つ紹介します。
これからオウンドメディアを起ち上げたい方は、参考にしてください。
◆株式会社明治 「明治の食育」
明治の食育は、株式会社明治が運営している食育に関するオウンドメディアです。
子どもだけでなく、シニア世代にまで対応しており、健康と栄養に関する情報から、自社製品を使ったレシピまで豊富なコンテンツが魅力です。
PV数は月間400万以上とされており、オウンドメディアの代表的な成功例といえます。
◆北欧 暮らしの道具店「北欧、暮らしの道具店」
北欧、暮らしの道具店は、同名の会社が運営するECサイト兼オウンドメディアです。
新製品に関する情報、コラム、自社製品の暮らしへの活用法など幅広いコンテンツがあります。
SNSとの連携も積極的で、コンテンツができあがるとすぐにSNSで発信し、顧客をアキさせません。
2007年に開設したコンテンツですが。PV数今でも月間約100万以上をキープしています。
まとめ
今回は、オウンドメディアの意味や効果、メリット、行なう目的など基礎的なことを紹介しました。
オウンドメディアは中長期的な戦略で効果を発揮するコンテンツです。
「宣伝に力を入れているが、効果がいまひとつ出ない」とお悩みの方、「自社や自社製品をより多くの方にアピールしたい」
と希望している方は、オウンドメディアの制作に力を入れてみてはいかがでしょうか?
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