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CMSとは何か?導入時のメリットやデメリット、WordPressなど各種CMSの違いを解説

CMSとは何か?導入時のメリットやデメリット、WordPressなど各種CMSの違いを解説

06.232023
CATEGORYWEB制作


本格的にWEBマーケティングに注力するとなると、自社WEBサイト(ホームページ)の作成・更新が不可欠。その際に役立つのがCMSというシステムです。
CMSを導入すれば、WEB制作のノウハウが充分に無くても、理想通りのホームページを作成できるようになります。しかし、「なんだか難しそう……」「導入する必要性がわからない……」などと、導入をためらっている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、CMSとはそもそも何かという基本から、WordPressなどの代表的なCMSの種類、導入することでのメリット・デメリットなどを詳しく解説していきます。
これからCMSを導入しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

CMSとは?

CMSとは “Contents Management System” の略称で、WEBサイトのコンテンツを一元的に管理できるソフトウェアを指します。最も流通量の多い「WordPress」をはじめ、色々な種類のCMSが提供されています。
従来WEB制作というと、HTMLやCSSなどのマークアップ言語に精通している必要があり、それらの知識無しでWEBサイトを作ることは至難の業でした。そのため、「WEBサイト=難しい」という先入観を持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、CMSを導入すれば、いくつかのテンプレートを組み合わせるだけで、誰にでも簡単にWEBサイトの作成・管理・更新が行えるようになります。そのため、社内に充分なWEB制作ノウハウが無かったり、複数担当者で分業してWEB制作をしたりする場合は、CMSの導入が非常に便利だといえます。

CMS適用が向いているサイト

CMSが特に向いているのは、更新や新規ページ作成など、頻繁に手を加える必要のあるWEBサイトです。
たとえば、「新商品の入荷の度にサイトでお知らせをする」「状況に応じて求人情報を変更する」など、臨機応変なサイト運営が必要な場合、CMSだと手間や時間を大きく削減できるでしょう。
また、規模の大きいWEBサイト運営においてもCMSは大きな効果を発揮します。テンプレートを利用することで、新規ページ作成の手間が省けることに加え、複数の担当者で運営しても、ページのクオリティに差が生まれにくくなります。

CMS適用が向いていないサイト

CMSはほとんどのWEBサイトで効果を発揮しますが、強いて言うと「更新頻度の低いサイト」や「デザイン性の高いサイト」では向いていない可能性があるので注意が必要です。
CMSの最大の特徴は、専門知識無しにWEBサイトを一元管理できる点です。そのため、ほとんど更新を行わないサイトの場合は、その恩恵を充分に得られません。
また、CMSでは複数あるテンプレートから好みのデザインを選ぶため、独自性の高いデザインをWEBページに落とし込みたい場合は向いていないといえるでしょう。
とはいえ、これらのケースはごく限られたものです。そのため、WEBサイトの更新を定期的に行い、デザインの負担を減らしたいと考える場合は、CMSの導入が大きな効果を発すると考えてよいでしょう。

代表的なCMSの種類

一括りにCMSといっても、市場にはさまざまな種類のCMSが存在し、大きく「オープンソース型」「パッケージ型」「クラウド型」の3種類に分けられます。
ここでは、それぞれの違いを簡単に確認しておきましょう。

種類①:オープンソース型CMS

オープンソース型CMSとは、WEBサイトの設計図にあたるソースがインターネット上で公開されているタイプのCMSです。
ソースが公開されていることでカスタマイズ性が高く、他の型よりも安価に導入できる点が大きな魅力でしょう。
最も有名なCMSである「WordPress」をはじめ、多くのCMSがオープンソース型として提供されています。

種類②:パッケージ型CMS

パッケージ型CMSとは、販売会社(ベンダー)が独自開発し、パッケージとして販売しているCMSです。
パッケージ型CMSはソースコードが公開されていないため、セキュリティ性が高いのが大きな魅力です。また、運用時の不明点について、都度ベンダーからのサポートが受けられる点も嬉しいポイントでしょう。
ただし、オープンソース型CMSと比べると導入費用が高くなるので、予算に応じて選ぶことが大切です。

種類③:クラウド型CMS

クラウド型CMSとは、契約者がサーバーを用意する必要がなく、インターネット経由でベンダーのサーバーを利用するタイプのCMSです。
オープンソース型にしてもパッケージ型にしても、基本的にCMSの導入にはサーバーの用意が必要ですが、クラウド型CMSはインターネット環境さえあれば導入できます。そのため、スピーディーかつ安価に導入できる点が魅力ですが、カスタマイズ性は他2種に比べると低くなります。

CMS導入で得られるメリット

WEB制作時にCMSを導入すると、多くのメリットを得ることができます。
ここでは、代表的な4種類のメリットについて、詳細を確認していきましょう。

メリット①:専門知識無しでWEB制作ができる

CMSを導入する最大のメリットは、誰でも専門知識無しでWEB制作ができるようになる点です。
CMSを使わずにWEB制作を行うとなると、テキストを入れたり画像を挿入したりといった簡単な入稿作業であっても、都度HTMLなどのコード知識が必要となります。その一方、CMSならマークアップ言語を知らなくても直感的に操作ができるので、エンジニアの手を借りずとも簡単にサイトの構築作業ができるようになります。

メリット②:更新や修正を内製化してコストカットできる

CMSを導入すると、サイトの更新や修正に必要な作業が簡略化されて、アウトソーシングにかかるコストを大幅にカットできます。
WEBサイトは完成したら終わりでなく、日々ページを最新の情報に更新したり、不具合があれば修正をしたりする必要があります。従来のWEB制作においては、簡易な修正であっても専門的知識が必要でしたが、CMSであればノウハウのない人員でも対応が可能です。そのため、更新や修正に伴う作業の多くを内製化でき、外注業者に依頼するコストを減らすことに繋がります。

メリット③:WEBサイトの運用を分業化できる

企業のWEBサイトにCMSを導入すると、ページごとに管理部門を替え、分業体制でWEB制作を行うことが実現します。
たとえば、会社の製品やサービスを紹介するページならマーケティング部が、会社概要やIR情報のページなら広報部がそれぞれ適任です。そのため、それぞれの部署で担当を決め、分業体制で更新や修正を行うことで、効率的なサイト運用ができるようになります。
また、CMSはテンプレートを利用するため、個々の人員のスキル差が生まれにくいです。そのため、ノウハウの有無にかかわらず、一貫性のあるサイト作りが実現します。

メリット④:マルチデバイスに対応できる

CMSを導入することには、PCからスマートフォンまで、マルチデバイスに対応したWEB制作ができるというメリットもあります。
2015年にGoogleが発表した記事によると、「日本とアメリカを含む10ヶ国において、PCよりモバイルデバイス(スマートフォン)の方が多く検索が行われている*」と言及されています。このようにスマートフォン向けサイトの重要度は年々高まってきますが、未だにモバイル表示に対応していないサイトが多いのも事実です。
従来のWEB制作では、PC向けサイトとスマートフォン向けサイトとを別々に用意する必要がありましたが、CMSなら簡単にマルチデバイスに対応したWEBサイトを生成できます。そのため、既にサイトを公開しているものの、スマートフォン向けに対応できていないという場合も、CMSは非常に効果的な手段だといえるでしょう。

*原文: “In fact, more Google searches take place on mobile devices than on computers in 10 countries including the US and Japan.”
引用:Building for the next moment|Google Inside Awards

CMS導入時に気をつけたいデメリット

以上見てきたように、CMSの導入によって多くのメリットが得られますが、中にはデメリットもいくつか存在します。
ここでは、特に注意すべき3種類のデメリットについて、詳細を確認しておきましょう。

デメリット①:CMSの基本操作を覚えなければならない

CMSは従来のWEB制作に比べれば難易度の低いシステムですが、それでも最低限の作業フローは覚えなければいけません。その結果、PC操作が不得意な人にとっては、基本操作を覚えることがデメリットに感じられる可能性があります。
そのため、自社人員の大半がPCに精通していない場合には、別途コンサルを雇ったり、制作会社へ依頼したりといったコストがかかる点に注意しておきましょう。

デメリット②:既存サイトからCMSへ移行するには専門知識が必要

既にサイトを保有している場合、そのデータをCMSに移行するためには専門知識が必要となるので注意しましょう。
データ移行にどれくらいの手間がかかるかは、サイトの規模に応じて変わってきます。一般的にはサイト規模が大きければ大きいほど手間数も増えるので、ノウハウがない場合は代行会社に依頼する方がよいでしょう。
そのぶんCMS導入のイニシャルコストは増えますが、先々の更新に伴うランニングコストを考えると、結果的にはCMSを導入した方がコストダウンに繋がるケースが多いといえます。

デメリット③:テンプレート以外のデザインの実装が難しい

CMSは豊富なテンプレートからデザインを選べますが、それは反面、テンプレート以外のデザイン実装が難しいということでもあります。そのため、独自のデザインをWEBページに反映させたい場合は、CMSだと応用が利かない可能性があるので注意しましょう。
独自デザインを採用したい場合は、CMSを使わずWEB制作会社に依頼するのも一手ですが、そのぶん後から自社で手を入れるのが難しくなります。メリットとデメリットを天秤にかけ、より自社に適した方法を取るようにしましょう。

まとめ

今回は、WEB制作時に役立つシステムであるCMSについて、特徴や具体的な種類、導入におけるメリット・デメリットなどを詳しく確認してきました。
CMSを導入することで、WEBページの日々の更新や簡単な修正作業などは、自社人員でも行えるようになります。また、WEB制作会社にアウトソーシングする際も、詳細がブラックボックスにならず自社の意見も反映させられるので、より柔軟なWEB制作が実現するでしょう。
弊社RenoBoxでは、ホームページ制作サービスを実施しております。制作を一手に引き受けるのはもちろん、CMSを活用し、クライアント企業様と二人三脚で制作を進めることも可能です。
自社でのWEB制作に不安のあるご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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